株式会社マイナビが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、2021年卒業予定の全国の大学3年生、大学院1年生を対象に、新型コロナウイルス感染拡大に対する就職活動実態調査を実施し、計7,419名から有効回答を得て、その結果を発表しました。
感染拡大が自身の就活に何らかの「影響がある」と回答した学生は8割以上
まず、新型コロナウイルスの感染拡大が自身の就職活動に何らかの影響があると思うかという質問では、「影響がある」と回答した学生が82.9%で、「影響はない」と答えた学生は5.1%でした。
これは、文系・理系、地域を問わず大きな差はない数字で、大半の学生が、就職活動に影響があると考えていることがわかります。
就活の全工程を「WEB化」してもよいとする学生は2割に届かず
就活における「対面」または「WEB」での実施についてどう思うかという質問では、
「会社説明会はWEB化してもいいが、1次面接以降は対面での実施が望ましい」が最多の49.2%、
次いで
「会社説明会~1次面接まではWEB化してもいいが、2次面接以降は対面が望ましい」が17.5%。
「全工程(会社説明会~最終面接)WEB化してもかまわない」と答えたのは16.3%にとどまりました。
学生からは、「社員の雰囲気を確かめたい」「WEBでは熱意などが伝えにくい」「対面の方がありのままの自分をみてもらえる」といった声が上がったほか、「WEBカメラの購入が金銭的に負担」「パソコンのカメラは上についていて目線が合わない」などといった意見も見受けられました。
企業の採用担当者に求められるのは「迅速な情報伝達」「リアルな企業理解の機会の提供」「感染症対策への配慮」「選考期間への配慮」など
学生が企業の採用担当者に求めることとしては、「迅速な情報伝達をしてほしい」、「限りなくリアルに近い企業理解の場の提供をしてほしい」、「WEB説明会の際には規模、告知、ネットワーク環境、質疑応答の機会、資料の配布などで配慮してほしい」「感染症対策への十分な配慮をしてほしい」、「選考期間を延ばしてほしい」といった声が上がりました。
企業には、学生の不安を緩和する十分な配慮が求められそうです。
【参考】マイナビ>「マイナビ 2021年卒大学生 新型コロナウイルス感染拡大に対する就職活動実態調査」を発表
https://www.mynavi.jp/news/2020/03/post_22614.html