長期化するコロナ禍で、学生の就職意識はどのように変化しているのでしょうか。
就職情報大手のディスコの調査によると、2021年10月1日の正式内定解禁日における2022年卒の学生の内定率は、前年(88.6%)よりはわずかに下回るものの、88.4%でした。
同社の2023年卒学生に向けたモニター調査では、1学年上の先輩(2022年卒)と比較して、就職戦線をどう見ているかという質問に対して、「非常に厳しくなる」7.1%、「やや厳しくなる」44.0%と、厳しくなると答えた学生は51.1%で、前年同期調査(計93.7%)よりも大幅に減少しています。
一方で、「やや楽になる」が急増し(6.0%→48.8%)、「厳しくなる」と見ている学生と、「楽になる」と見る学生がほぼ半々で、見方が分かれています。
企業選びのこだわり
学生からよく挙がる5項目(社風・人/仕事内容/給与・待遇/勤務地/企業規模)へのこだわり度合いについては、最も「強くこだわる」のが「社風・人」(57.5%)で、「ややこだわる」(34.5%)をあわせると9割(計92.0%)を超えています。「仕事内容」も9割超(計91.3%)、次いで「給与・待遇」が計86.4%、「勤務地」が計68.6%、「企業規模」は計56.6%となっています。
つまり、「どこでどれだけのことをしてくれるのか(待遇)」よりも、自発的に「どんな会社(環境)で何がしたいか」を重要視する学生が多いということがうかがえます。
【参考】株式会社ディスコ>11月後半時点の就職意識調査
https://www.disc.co.jp/wp/wp-content/uploads/2021/12/202111_gakuseichosa_kakuho.pdf