厚生労働省から「令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」が公表されました。
その調査結果のうち、「賃金の改定状況」を確認しておきましょう。
〔補足〕今回公表されたのは、令和5年7月から8月にかけて実施されたもので、常用労働者100人以上を雇用する民間企業のうち、有効回答があった1,901社の調査結果を集計したものです。
令和5年賃金引上げ等の実態に関する調査>賃金の改定状況のポイント
- 1人平均賃金を引き上げた・引き上げる企業の割合→89.1%(前年85.7%)
- 1人平均賃金の改定額(予定を含む。)→9,437円(同5,534円)
- 1人平均賃金の改定率(予定を含む。)→3.2%(同1.9%)
図)1人平均賃金の改定額及び改定率の推移
図をみれば一目瞭然ですが、1人平均賃金(所定内賃金の1か月1人当たりの平均額)の改定額及び改定率は、比較可能な平成11年以降で過去最高を記録しました。
物価高を背景に、各企業が積極的な賃上げを行っていることがうかがえます。
世間の賃上げの流れに乗り遅れると、人手不足に陥る可能性がありますね。
賃上げの手法・政府の支援策などについても、気軽にご相談ください。
【参考】厚生労働省>賃金引上げ等の実態に関する調査:結果の概要
https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/23/index.html