企業の力を高めるために若手社員の教育やOJTの必要性を感じながらも、うまく取り組めている自信がないという方も多いでしょう。
HR総研が昨年実施した「若手社員の育成に関するアンケート調査」によると、中小企業で若手社員の育成計画を作成できている企業は53%しかないそうです。
OJTのトレーナーも専属というわけではなく、先輩社員が自分の業務をこなしながら新入社員を教えるということが多いですから、どうしてもOJTの時間が取れなくなります。
計画もない、時間もない、という中でOJTへの意欲を持てというのも酷な話ですね。
Z世代だから難しい?
Z世代のコミュニケーション能力の低さを言う風潮もありますが、それを「違い」と捉えれば、その溝を埋めるためにはコミュニケーションをとるしかありません。
得体のしれないものが怖いというのは本能的なものかもしれませんが、そうした無知からくる怖さをなくすには、「知ればよい」ということになります。
自分が相手を怖いと思っているときは、たいていの場合、相手も自分を怖いと思っています。
もし、現状のOJTがうまくいっていない場合は、OJTだからと肩ひじ張るのではなく、まずは普通の会話ができる関係づくりから始めてみてはどうでしょうか?
OJTの体制整備を
同調査によると、業務パフォーマンスの向上に最も相関関係のある企業の取組みは「OJTの体制整備」だそうです。つまり、体制が整っていないと業務パフォーマンスが上がらない、OJTの効果が上がらないということでしょう。
「最近の若い者は、、、」と言っているだけでは始まりません。
コミュニケーション改善を含めた育成計画の策定と体制整備を行っていきましょう。
【参考】HR総研>「若手社員の育成に関するアンケート調査」
https://www.hrpro.co.jp/research_detail.php?r_no=368